歯周病を改善する方法とは?
歯周病は、生活習慣病のひとつになるほど、かかっている方が多い病気の1つです。
重度の歯周病になってしまうと、歯を失うことになりかねません。
歯周病を改善する方法は、次の通りです。
①正しい歯磨きを取り入れる
②歯周治療を受ける
③生活習慣を見直す
①正しい歯磨きを取り入れる
歯周病の原因は、歯垢という細菌の塊が大きく関係しています。
歯垢は、食べカスに菌が付いたもので、この菌が歯茎の中に入り込むことで、顎の骨を溶かしていきます。
つまり、この菌が歯ぐきの中に入り込む前に歯磨きで取ることができれば、歯周病になりにくいのです。
歯垢は歯磨きで取れるので、自分の歯並びに合った正しい磨き方を身につけることが必要です。そのためには、歯医者で歯磨き指導を受けましょう。
②歯周治療を受ける(歯科医院による治療)
歯周治療とは、歯ぐきの中の根っこに付いている歯石や不純物を取り除く治療のことです。
最初に、必要であれば麻酔をして、手作業や器械を使って歯石を丁寧に除去していきます。
そうすることで、歯ぐきが引き締まり菌の侵入を防ぐことができます。
普段の歯ブラシなどでは取りきれない細菌を取ることで、歯周状態の改善を目指すことを目的としますので、普段の歯ブラシは必要ですし、1度したからもう大丈夫というものではありません。
③生活習慣を見直す
生活習慣を見直すことで、歯周病は改善します。
例えば、喫煙される方は、タバコの成分の影響で、歯周病の進行を早めてしまいます。
また、歯周治療をしても、歯茎の血流が悪いため効果がでにくいことがあります。
生活習慣が不規則で、歯ブラシをする時間が取れないような方は、生活リズムの中に歯ブラシの時間を取り入れていただくことも必要です。
歯周病を改善させる気持ちが大事
歯周病は、初期の状態では、自覚症状も少なく、患者さん自身の危機感が起こりにくい病気です。一方で、重度に進行すると、回復させることが難しくなります。ですので、予防していくことが大事であるとともに、早期発見することが必要です。
歯周病は、歯医者だけの力では改善しません。患者さんの協力も必要不可欠です。
一緒に改善させようとする、前向きな気持ちが何より大事になります。痛くなったら直せばいいと簡単に考えられるのではなく、早期に対応しておく方が負担が少ないです。
普段の生活を振り返っていただくとともに、気になる症状がなくても早めの来院をされることをオススメします。
なみかわ歯科クリニック
院長 並河 雅也