ブログ

blog

  • *
  • *

根管治療について

歯の根の治療は時間がかかるイメージをお持ちではありませんか?
実際時間がかかる治療なのですが、それに加えて歯の奥の治療を行っているのでイマイチ何をしているのか、今現在どういう状態なのかを説明が難しい為に更に長くかかるイメージを与えてしまうと思います。

 

●根管治療の2つの処置
根管治療には2パターンあり、初めて神経を取る場合の「抜髄(ばつずい)」と、以前神経を取った後に再度感染が起きて根の治療を行う「感染根管治療(かんせんこんかんちりょう)」に分けられます。

 

1.抜髄
抜髄とは神経が生きている歯の虫歯が大きくなって、歯の神経のところまで達してしまった場合、歯髄炎(しずいえん)を起こします。熱いものを食べるとしみたり、何もしないのに痛みが出るようなひどい歯髄炎を起こしてしまった場合、炎症を抑えることが難しく、歯髄を取ってしまう処置が必要になります。この処置のことを抜髄といいます。
歯髄炎の状態では、歯髄の細胞は生きていて、免疫力を持っています。このため、歯髄の部分にはほとんど細菌はいないとされています。抜髄の段階で無菌的な丁寧な治療を行い、精密な土台やかぶせ物をセットすることが出来れば、高い確率で歯の根っこの管の中に細菌がいない長持ちする状態を作り出すことが出来ます。

 

2.感染根管治療
虫歯が深くなり歯髄炎を起こしていてもそのまま治療しないでいると、歯髄の組織が細菌により殺されてしまいます。こうなると、歯髄の細胞による免疫力が失われてしまっているので、根管内で細菌がどんどん増殖し、虫歯菌や歯周病菌だらけになります。
また、すでに神経を取った歯でも、根管内に細菌が進入すると、同じような状態になります。
感染した細菌が根の管の中から歯を支える骨の中へ感染が広がっていき、根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)という病気を引き起こします。
根尖性歯周炎になると、歯ぐきが腫れて、咬合痛、自発痛が出たり、骨が溶けて歯がぐらぐらになり、ついには抜歯してしまわないといけない状態になります。感染根管治療とは、根管の中の細菌や汚染物を取り除き、根の先にある炎症を抑えていく治療です。

 

●根管治療はなぜ回数が多い?
歯により根管の数が違いそのすべてを清潔にしていくため、どうしても時間や回数がかかってしまいます。
根管治療は症状にもより様々で、平均5回前後で治療が終わりますがそれ以上にかかることもございます。
歯の中の根を治療するため、とても繊細に治療しなければなりません。
そのために時間はかかりますが歯を長持ちさせるにはしっかりとした根管治療を行う必要があります。

 

歯に痛みや違和感があった場合は、ぜひ当院にご相談下さい。

ページの先頭へ戻る