こんにちは!
福知山市の歯医者なみかわ歯科クリニックです。
この記事では、むし歯の効果的な予防方法について解説していきます。
■むし歯とは
お口の中にいるむし歯原因菌が出す酸によって歯が溶かされてもろくなる病気です。進行すると歯に穴が空いてしまい、抜歯しなければならない状態まで悪化してしまいます。歯の表面のカルシウムが溶かされてしまうことを脱灰といい、溶けてしまった歯を元に戻す作用を「再石灰化」といいます。お口の中ではこの脱灰と、再石灰化が繰り返し起きており、再石灰化を脱灰がうわまわってしまった場合に、むし歯が発症します。
むし歯は5段階の進行にわけられます。経過観察で済む「C0」から最小限の削るという治療を要する「C1」、ズキズキとした痛みを伴い、削る範囲が大きくなり銀歯を選択せざるを得ない「C2」に進行します。そしてさらにすすむと歯の根管治療が必要になる「C3」、歯の神経まで腐敗してしまい抜歯が必要になる「C4」と、進行していきます。
■むし歯の予防方法
*歯科医院
ブラッシングの指導
歯科医院では治療と合わせてブラッシングの仕方や食生活のアドバイスなどをしてもらえます。自分の歯列にあった歯ブラシの形や大きさを選べるほか、間食のとり方など、自分ではわからない日常的な指導をしてもらうのは、むし歯の予防に欠かせません。普段気にせずやってしまっている癖や習慣がむし歯のリスクを高めてしまっている可能性もあるため、定期的に歯科医院で相談したり、お口の中を診てもらうことは大切ですよ。
フッ素塗布
歯科医院でできるフッ素の塗布は、むし歯予防の代表的なものです。
市販の歯磨き粉にもフッ素は含まれていますが、濃度に制限があるため、むし歯予防に効果的とされる量はセルフケアだけでは満たせません。歯科医院では医療行為とされ、濃度の濃いフッ素を塗布してもらえるので、大きな効果を発揮します。一度でも効果はありますが、予防効果を持続したい人は、3ヶ月に1回ほどのペースで行うのがおすすめですよ。
クリーニング
おうちで丁寧にブラッシングをしていても、目視で確認できるところにも範囲があり、手が届かない箇所はやはり磨き残しが出てきてしまいます。しかし、歯科医院でクリーニングをしてもらうことでそういった隙間や溝にはさまっている汚れや歯石を落としてもらえるので、むし歯のリスクが軽減されます。さらに、クリーニング後はすっきりするので、気持ちの面でも爽快感がありますよ。コーティングによってむし歯になりにくくしてもらえるのも大きなメリットと言えるでしょう。
*セルフケア
ストレスを減らす
ストレスを完全になくすというのは難しいですが、ストレスが蓄積されてしまわないよう、意識して生活することが大切です。ストレスや疲れがたまると唾液の分泌量が減ってしまい、口腔内が乾燥し、菌によって好都合な環境になってしまいます。菌が繁殖してしまうと当然むし歯も増えてしまうため、疲れたときやイライラしたときにできる自分なりのリフレッシュ方法を見つけておくのがおすすめです。7時間〜8時間と、睡眠時間をしっかり確保することも重要です。
間食をしない
間食をする人としない人とでは、やはり間食をする人の方がむし歯のリスクが高くなってしまいます。お口の中に食べ物がある状態が続くと、再石灰化が進まず、脱灰が再石灰化をうわまわってしまう状態になってしまいます。何気なく、甘いものやスナック菓子をつまんでいるという人は、1日3食の食事を規則正しく摂取し、徐々に間食を減らすようにしましょう。
どうしても間食を減らすのをやめられない人は、食べ方を意識してみると良いですよ。時間をかけてだらだら食べ続けるのをやめて、間食する時間を「この時間だけ」と決めておきましょう。可能であれば、何かを食べたあとは歯磨きやマウスウォッシュをするのも効果的ですよ。
フッ素入りの歯磨き粉を使う
日常生活でフッ素を取り入れるためには、やはり歯磨き粉を意識して選ぶのがおすすめです。
フッ素は抗菌・抗酵素作用があるため、酸が作られる過程を抑制してくれる効果が期待できます。それだけではなく、再石灰化を促してくれたり、耐酸性・結晶性向上効果もありますよ。歯質を強化するためにも、フッ素入りの歯磨き粉を持続して使用することはとても大切です。
フロス・歯間ブラシを使用する
汚れが溜まりやすい場所をそのままにしてしまうと、菌が繁殖してしまいます。歯ブラシで磨くだけでは磨ききれない歯と歯の間や溝には歯間ブラシやフロスを使うのがおすすめですよ。
■最後に
むし歯を予防するためには、セルフケアと歯科医院でのプロによるケアを合わせて取り入れることが大切です。歯磨きは毎日のことなので雑になってしまう人も多いかもしれませんが、1本1本意識して丁寧に磨くことはとても大切です。
定期検診もさぼらずに、しっかりプロにお口の中を診てもらいましょう!