歯医者でよく聞くフッ素はどんな効果があるの?
今ではフッ素のことをよく聞くようになりましたが、フッ素にどんな効果があるのかをまだ、理解出来てない方もいると思います。
特にお子さんがいる方は、歯医者でもよくフッ素を進められると思いますので、一度、フッ素について、簡単に学んでいきましょう。
フッ素とは?
簡単に言うとフッ素は、虫歯を予防する薬のことです。
以前は「フッ素(fluorine)」で全部すませていたのですが、現在では、国際純正・応用化学連盟(IUPAC)の勧告によって「フッ素」は元素名であり、水や食品中の無機のフッ素は「フッ化物(fluoride)」ということにしています。水に溶けたときにマイナスイオンになる無機の物質を「~化物」というのです。例えば、食塩を水に溶かすとマイナスの塩素イオンが現れますので、食塩を構成する塩素は塩化物です。また、水に溶けているフッ素イオンは「フッ化物イオン」と呼ぶのです。したがって、ここで使うフッ素は厳密には、フッ化物のことですが、今回はフッ素と呼ばせていただきます。
フッ素の効果
フッ素を歯に塗ると、次のような効果があります。
①歯を強くする
②再石灰化の促進
③抗菌・抗酵素作用
それぞれを詳しく解説していきます。
①歯を強くする
フッ素を塗ると、歯の持つ結晶構造が強くなって、歯が強くなります。
歯が強くなることで、虫歯になりにくい歯になるのです。
②再石灰化を促進する
歯は脱灰と再石灰化の繰り返しです。
脱灰とは歯の表面が、虫歯が出す酸によって溶けること。
再石灰化は、脱灰になった部分をまた、元に戻そうとする働きのことです。
フッ素は、再石灰化の働きを手伝ってくれます。
この効果は、特に初期の虫歯に有効で、虫歯にならずに治ることもあります。
③抗菌・抗酵素作用
フッ素は抗菌作用があるので、虫歯の増殖を抑えることができます。
また。虫歯が歯を溶かすときに出す酵素(酸)を止める効果もあります。
定期的にフッ素を塗ろう!
歯医者で使うフッ素は、歯磨きに入っているフッ素より濃度が高く、効果があります。
歯を強くして、虫歯になりにくい歯を目指して、定期的にフッ素を塗りましょう!
現在福知山市においては、全小学校においてフッ素洗口を取り入れておられます。全国的にも、そういった取り組みを早くから行なっていることで、全国平均と比較してもむし歯の数は少ないという結果が出ています。
習慣的に行うフッ素よりも歯科医院で使うものの方が濃度も高いため、日常的に使うものではありませんが、定期的に来院されてフッ素塗布することにより、より効果的な予防効果があると考えます。
またご質問あればお気軽にどうぞ。